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平成30年度補正「ものづくり補助金」2次採択結果

 11月5日(火)に採択結果の発表がありました。

2次公募 採択結果(福井地区)

 過去の傾向から、概ね金曜日に発表される事が多かったので、何気なしに開いたフェイスブックにアップされていて、少し面を食らった格好になりました。

 

採択率(予想)

 福井地区における採択数は17件でした。

受付番号から予想すると、50件程の応募があったと思われます。

という事は、

 

採択率 = 17件 ÷ 50件 = 34% ※予想

 

全国では5,876件の応募があり2,063件が採択されましたので、採択率35%です。

福井県とほぼ一緒ですね。

過去の傾向では、概ね35%~40%後半で推移してきましたので、若干低めの採択率です。

私が関わった案件としては4件あり、内3件が採択となりました。

(ブイコンサルティング採択率 = 3件 ÷ 4件 = 75%)

 

個人事業者では厳しい

 私が関わって不採択になった1件は個人事業の方です。この方は、県など他の補助金にもトライされましたが、そちらも不採択になっていました。申請したビジネスモデルとしてはとても面白く、先進性もあります。個人的にも是非とも事業化して欲しいと思える内容ですし、収益が出るまで全面的に支援したいと思っています。県の補助金担当者に聞いても、ビジネスモデルとしてはとても面白いというコメントを貰っています。

 

 不採択になった理由としては「実現可能性」だと考えられます。

 

 私自身も補助金の審査員を務める事がありますが、審査項目として「実現可能性」は大きな配点になっています。補助金によってはそもそもの前提条件となっているので、実現可能性が無ければその時点で足切りとなるケースもあります。

 実現可能性には、本人さんの知識・能力もありますが、大きな要素としては「貸借の健全性」「収益の継続性」などの財務面です。つまり、もし補助金を交付して確実に事業を完了できるか?という事です。その点で個人事業の場合、貸借が曖昧で、そもそも貸借対照表なんてあてにならないケースが多いです。継続性に関しても、事業主本人が病気になり働けなくなれば事業は遂行できなくなります。こういった観点から、個人事業の場合は必然的に採択が厳しくなると考えられます。今回不採択になった案件は、それを考慮しても採択の可能性があると思えるほどのビジネスモデルだったのですが・・・。

 

 全国に目を向けると、個人事業の採択が1割程度は存在します。しかし、その中身を見ると「○○歯科医院」「□□デンタルクリニック」などの歯医者が9割を占めています。恐らく、歯科機器メーカーが補助金利用を前提に売り込みをかけているのだと思います。

 私もよくお客様に話をするのですが、補助金は自分が使うだけでなく、お客様に使わせるのも戦略です。その最たる例が、この結果です。

 

 補助金は賢く活用したいですね!