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10連休の是非

10連休の過ごし方

 過去最長の10連休になったゴールデンウィークが終了しました。10連休を全力で楽しんだ方、自宅でのんびりされた方、お仕事でお休みでは無かった方、いろいろだと思います。私はというと、3番目の子供がまだ生後2ヵ月程という事もあり、近場のショッピングセンターやランチに出掛けたり、長女とキャンプに行ったりしました。ただ、この時期は補助金ラッシュで、申請書の添削依頼が次々ときたり、GW明け早々のセミナーの資料作りで、昼間は家族サービス、夜は日付が変わるまで仕事、という日々であっという間に終わってしまいました。

 

 メディアでは10連休の是非について様々な報道がされています。ネットのアンケートでは、おおむね次のような結果が出ていました。

  • 10連休を楽しめた   ・・・3割
  • 10連休は長すぎる   ・・・3割
  • 仕事で連休では無かった・・・3割

 当初は否定的な意見が多かったように思いますが、いざ休んでみると楽しめた人もいるようで、少しホッとした気持ちになりました。ただ私が休んでいる裏でも、飲食店・小売店・観光地は稼働している訳で浮かれているのが申し訳ない気持ちにもなりました。

機会とみるか脅威とみるか

 ネットアンケートに次のようなコメントがあがっていました。


旦那も子供も1日中いるので3食作るのが大変。私が家事をしている横で旦那がゴロゴロしていて腹が立つ。子供が騒ぐので近くのショッピングセンターに連れて行くと無駄なお金を使ってしまう。10連休なんていらない!


 私の妻も最初は「脅威」に感じていましたが、自分で出掛ける計画を作って、ランチを予約したり、本人なりに楽しんでいたように思います。

 このコメント主と同じような環境の人は五万といると思います。でも、楽しんでいる人もいれば、このコメント主のような考えをする人もいます。結局は本人の捉え方、行動の問題で、「機会(チャンス)」とみるか「脅威」とみるかの違いだと思います。

 

 これはビジネスにおいても一緒だと思います。様々な出来事を好転的(チャンス)に捉えられる経営者の方は、成功する素質を持っているのだと思います。逆に、10連休もあったら売上が下がる・・・としか考えられない経営者は成功のきっかけを失っているのだと思います。

 

 例えば従業員に宿題(本を1冊読む、必ず県外に出る、GW明けにスピーチをさせる、運動をさせる)を与えて、自己研鑽に繋げる事も可能です。敢えてGWは出社させて時期をずらして従業員に連休を取らせても良いです。GW向けのキャンペーンを企画しても良いです。何事もチャレンジです。

あるべき姿

 よく日本人は休み方が下手だと言われます。それは、休日の使い方だけでなく、有休取得に対する考え方もあると思います。「同僚に気を遣って取れない」「自分の仕事が溜まっていて休めない」

 果たして本当にそうなのでしょうか?もしそうだとすれば、たった1人が1日休んだだけ運営できない状態を何とかしなければいけません。でも実際は、1人が1日休んだくらいで会社は潰れません。むしろ、「自分の仕事」というのはおごりで、本来は「会社の仕事」です。

 

 国が設定した祝日に一斉に休むのではなく、本来は休みたいときに休みが取れる事があるべき姿かと思います。実際はそんなに上手くいきませんが、理想は理想で持っておいて、その実現の為にどうしたら良いか考え実行する事に経営改善があると思います。現実的な目標ばかり掲げても、本質の改善にはなりませんからね。