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補助金の受付が始まっています

 例年、春先に向けて補助金の公募が始まりますが、今年も始まりました。既に、ある支援機関の依頼で計画書策定セミナーを実施しまして、30人程の参加がありました。温度感はバラバラで、「補助金が貰えるなら何かしてみようかな~」という雰囲気の方と、「絶対に取りたい!」と必死にメモを取る方などなど。

 

今回の特長

有名どころでは以下の補助金が始まっています。

今回から大きな変更点がありました。

①1年間に複数回募集がある

今までは、例えば5月頭に締切があって、7月に採択発表、12月いっぱいで事業を完了…という流れが一般的でした。しかし今回からは、3月、5月、8月、11月、2月のように5回に分けて実施されます。

 

②3年間を通しての補助金事業になった

今までは1年単位で1000億円、という形で予算がついていたので、年度内に補助金の支払いまで終える必要がありました。納入に時間がかかる設備には活用できないという事例もありまsた。

しかし、3年間で3600億円という予算の付き方になったので、年度をまたいでの事業ができるようになりました。「採択後10か月」という事業期間なので、とても使いやすくなりました。

 

③電子申請の促進

ものづくり補助金では以前から電子申請が可能でしたが、今回からは必須となっています。小規模持続化補助金も書面申請に加えて電子申請も可能になっています。

電子申請にあたって、国が開発したJグランツというWEBシステムを使用する形になります。そのシステムの利用にはGビズIDというアカウントを取る必要があります。

 

将来像の実現に向けた補助金活用を

 「補助金があるから何かしよう!設備を買おう!」と考える方も少なくないように思います。もちろん、その場合でも、効果的な投資ができる場合はあります。しかし、経営を支援する立場からいうと、目指すべき将来像があってこそ、効果的な投資ができるのだと強く言いたいです。

 現状→将来像に伸びたいくつものステップ、それを乗り越えるための解決策があります。その解決策を資金面からバックアップするのが補助金です。まず、明確な将来像を描いた上で、その実現に効果的なのかどうか?を充分に見極めた上で、計画作り・投資を行って欲しいと思います。

 

 あと、補助金を使う事を「悪」のように言う方も時々いらっしゃいます。私は全面的に反論します。外部環境が目まぐるしく変わる中で、どんな投資にも常にリスクが伴います。この機械を入れれば「月30万円のコストダウンになる」「100万円の売上に繋がる!」と考えていても、明日急に、オペレーターが退職するかもしれません、取引先が倒産するかもしれません、、、絶対なんて無いのです。

 そのような状況で、補助金はリスクを減らす有効な手段だと思います。リスクを負って、結果的に従業員を路頭に迷わせるよう自体に陥ったら、経営者として失格です。「儲かっているからいらない」ではなく、貰った補助金をしっかりと従業員に還元してあげれば、会社の成長に繋がります。貰えるものは貰って、会社の成長に繋げましょう!